[1999.10.18]
  深くて暗い河が生む喪失


 ▼AppleがG4の措置を明らかに(MacWIRE ONLINE)
  http://www.zdnet.co.jp/macwire/9910/16/n_apg4.html


 そりゃ予約を全部取り消すことは我が身を切ることかもしれない。でもそれは,ユーザーになんの恩恵も与えない。ユーザーの欲しいものとの差異のあいだで,失われているものがある。

 アップル社は,15日,パワーマックG4シリーズの仕様変更と予約注文のキャンセルによる混乱に関して,正式に謝罪した。同社の通販システムであるアップルストアでは,顧客に対し,すべての予約を取り消すというメールを流したが,その後,アップル社はそのメッセージは販売が延期された500MHzのみだと訂正,他の機種はスペック改定のまま出荷すると発表していた。アップルのスポークスマンは,G4の予約注文のほとんどすべてをキャンセルすると語った。だが,一部で報じられているスペックダウンしたシステムの値下げ(CNET JAPANの記事)に関しては,正しくないと付け加えた。

 アップルに関する混乱はもうちょっと続きそうだ(過去記事)。アップルストアでの販売分の予約をやり直すという結論は,ユーザーに「あきらめさせる」だけのこと。販売店に回ってしまった分は,もっと深刻な事態となっている。日本の販売店の店頭では,出回っているG4 400MHzが人気となっている。そりゃあそうだ。来月からは30万以上になるものが,今なら19万円台で買えてしまう。購入を考えている人なら秋葉原まで走ってでも手に入れたいだろう(^^ゞ。

 新しく19万円台で売らなくちゃいけないG4 350MHzが来ても,コンシューマー機であるG3 400MHzを積んだiMac DV(148,000円)に食われかねない。店頭でどちらがいいかときかれても,G4の機能を最大限に発揮するベロシティー・エンジンを利用できるソフトが少ない現状では,長所をあまり説明できない。販売店にとってはエライ迷惑な値上げとなっている。なによりもクロックスピードが少ないのは聞こえが悪い(MacWIRE ONLINEの記事)。まぁ,ユーザーにとっては,欲しいのは謝罪なんかじゃないんだよなぁ…。


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